当社は、「社会的価値向上」と「企業価値向上」の両立を目指し、
社会課題の解決と企業成長の同時実現に取り組んでいます。

自動車産業ならびに世界全体における最大の社会課題の一つが、気候変動問題です。私たちは、この気候変動問題解決に全力で取組み、自動車産業の脱炭素化に貢献していきます。
そのために当社は、輸入車正規ディーラーとして

気候変動問題解決のリーディングカンパニー(GHG排出量削減)
ブランドメーカーから選ばれるディーラー(M&A加速、店舗エリア、ブランドの拡大)
お客様から信頼されるディーラー(店舗収益性、店舗再生力強化)

を目指します。

事業戦略

当社はM&Aを成長の主軸にしております。
M&Aした店舗について、事業再生によって売上利益を最大化するとともに、グリーン化を進めることでCO2排出量削減の最大化を図り、当社のM&A実現数増加に応じて事業成長と脱炭素化が両輪で進んでいく仕組みを目指します。気候変動問題は世界的な喫緊の課題です。ブランドメーカー各社も自社サプライチェーンのGHG排出量削減に積極的であり、正規ディーラーにおいても、GHG排出量削減が求められてきております。当社は、排出目標の設定に加え、店舗のグリーン化に向けた積極的な設備投資も行っております。

M&A戦略

輸入車ディーラーの全体像

輸入車ディーラーは古くから、インポーターであるブランドメーカーとの契約によって販売権利とエリアを持つという性質上、地元の名士がそのエリア一帯の販売を担うことが多く、非常に参入障壁が高いビジネスです。そのため、新車拠点の80%以上の運営企業は、平均3店舗以下の小規模な運営を行う企業、さらにその過半数は地元企業という構図が長らく続いております。

気候変動への取組みには、様々な設備投資や人的リソースが必要となります。収益性や資本、後継者等の問題を抱えている小規模ディーラーには対応が難しく、サプライチェーン全体でGHG排出量を削減したいブランドメーカー、特に、欧州のブランドメーカーの要請に応えられない事態が発生してしまいます。
当社はこのようなディーラーを買収することで、買収店舗のグリーン化を実施し、店舗エリアの脱炭素化に貢献しております。
買収店舗を事業再生し、生産性を向上させ、収益性を高めることで当社グループの成長と社会課題の解決の両立を図っております。

当社の強み

M&A後の事業再生力の高さ

当社は豊富なM&Aの実績があり、中でも特に事業再生型のM&Aを得意としているため、様々な問題を抱えるディーラーの受け皿としての資質を備えていると考えております。
これまで10件以上のM&Aから構築してきたノウハウは、当社最大の強みの一つです。

高い再現性

輸入車整備市場は成長市場

さらに、当社が注力しているストック型ビジネスである輸入車整備事業は、成長市場でもあります。
国内乗用車の保有台数と比較しても、輸入車は明確に伸びています。
EV化に伴い、自動車部品のハイテク化やコネクテッド化によって、より効果的な来店誘致にも繋がり、輸入車の整備は正規ディーラーに集約されていくことが可能です。
当社の車輌整備・保険手数料の売上高の推移を見ても、2018年度以降、順調に積み上がっており半導体不足、コロナ禍の長期化、ウクライナ情勢等からくる供給不足により、新車販売台数が伸び悩む中でも、着実に成長しております。
従業員への定期的な研修の実施や参加の徹底による、お客様の当社経由での損害保険加入率の高さは、当社の大きな強みであり、買収後の事業再生の再現性の高さに繋がっております。

中長期株主還元戦略

配当方針

当社は配当方針について、中長期的にROE15%以上を目標としています。
「適正資本の維持」及び「株主還元の更なる拡充」を同時実現していくために、2026年度までに、配当方針を30%まで、段階的に引き上げます。
そして、2027年度以降は、引き続き配当性向30%をベースに、DOE(株主資本配当率)4.5%を下限とした累進配当を目指します。

ウイルプラスグループは、「気候変動問題」を「機会」と捉え、
M&A」を通じて、「新規エリア」、「新規ブランド」の獲得を目指し、事業拡大を積極的に取り組みます。
事業の最大化」を進めながら、「店舗のグリーン化」を実施し、「GHG排出量削減の最大化」を追求し続けます。

当社の中長期戦略の詳細及び取組みの進捗につきましては、最新のIR資料をご参照ください。

当社の中長期戦略の詳細・進捗はこちら